ブルースクリーンが頻発する、とのことでお預かりしてきたPCです。

では状況を確認しましょうか、とまずは電源オン、

Your PC need to be repaired

File:/boot/BCD

Error code:0x000014c

・・・確かに青い画面ではありますが、動作していてのブルースクリーンではありません。そもそもWindowsが起動できていません。

最悪、データの取り出しだけでも、とのことでしたので、Ubuntuで起動してデータのアクセスを試みました。が、ドライブは表示されるもののマウントしようとするとエラーが出てできません。

Windowsが起動しない、データへのアクセスもできない状態です。

このような状態になる原因は大きく三つ。
・Windowsの破損
・ファイルシステムの破損
・ハードディスクの破損
です。

Windowsの破損の可能性ははUbuntuからのアクセスもできないことから消えます。

残りはふたつ。

まずはハードディスクの破損(物理的故障)の可能性です。
使うツールは「HDAT2」。不良セクタ(読み書きできない箇所)があると強制的に代替措置(不良セクタの場所を読み書きしようとしたら代わりの正常なセクタに飛ぶように設定する)をして、見た目上は不良発生前と同じように読み書きできるようにしてくれます。

HDAT2は全セクタに対してアクセスしますので、最近の大容量ハードディスクでは時間がかかります。
一晩HDAT2を走らせて翌朝確認すると、

20160420hdat2_640x360

不良セクタはありませんでした。

つまりハードディスクの破損ではない、ということです。

残る可能性はファイルシステムの破損ですのでchkdskを走らせます。すると、出るわ出るわ、修正の嵐です。

1時間ほどかかってファイルシステムの修正が完了、起動させると…Windowsが起動できました!
一見、HDAT2は無駄だったように思われるかもしれませんが、ファイルシステムの破損を修正するchkdskは物理的に破損したハードディスクに対してするとトドメを刺すことがあります。

さて、起動はできたものの、パスワードを入力したら画面が真っ暗、なかなか反応がなく、1分近く待ってようやくWindows10のデスクトップが表示されました。また、スタートボタンを押してもスタートメニューが表示されず、スタートボタン横の検索ボックスはクリックしても入力できません。

何度か再起動してみたものの改善は見られず。どうもスタートメニューまわりのファイルが失われたようです。デスクトップの表示までに時間がかかることからして、ユーザープロファイル関係のファイルが怪しいです。

試しに他のユーザー(Administratorを有効化)してみたところ、スタートメニューも検索ボックスも正常です。やはりユーザープロファイルでしょう。

破損したユーザープロファイルにこだわるのはやめ、新しいユーザーを作成、そちらにデータをコピーします。
最後にAdministratorを無効に戻して復活は完了。無事、納品できました。

一般的なリカバリではデータはすべて失われてしまいます。ハードディスクの状態によっては今回のような復旧やデータを取り出してからのリカバリなどもできますのでお困りの節はお声がけ下されば幸いです。

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