Windows10へのアップグレードをしたら起動できなくなり、初期化するしかなくなったのでデータの取り出しをしたいとのご依頼です。

2009年発売のデスクトップです。電源ボタンを押すと即座に「修復しようとしています」と出ますが、すぐに「修復できませんでした」となります。詳細オプションからセーフモードを選択してもダメ、マルウェアからの保護自動実行を無効にしてもダメです。

リカバリディスク類を拝見すると、どうやらXP→Vista→7とアップグレードを重ねてきたように思われますが、担当していた方がすでに退職されたらしく、詳細は不明。恐らくそのあたりがアップグレード失敗と関係があるのでしょう。

やむをえませんのでUbuntuで起動し、外付けHDDに必要なデータを取り出しします。
HDDは壊れていないがWindowsがどうしても起動できない、という場合はUbuntuなど、Windowsとは別のOSでCD/DVD起動をすればデータの救出が可能です。表玄関から入れないので裏口から、という感じでしょうか。

目的のデータを救出。しかる後にWindows 7のクリーンインストール作業開始です。

その作業中、もう一台見てほしいPCがあるとのこと。

拝見すると、これもWindows10にアップグレードしたパソコンです。
最近の機種で一体型です。起動するとようこそ、と表示されますが、デスクトップが真っ暗です。
真っ暗のデスクトップにマウスカーソルがぽつり…

そこから何も進まないのでどうにもできない、とのことです。
幸いパスワード入力画面までは進むので、まずはセーフモードで試します。

画面右下の電源マークをクリック、shiftキーを押しながら「再起動」をクリックします。
あとは「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進むと再起動後に起動モードが選択できます。
F8起動に慣れた身としてはなんとも回りくどくてめんどくさいですね。

スタートアップ設定で「4)セーフモードを有効にする」を選択します。
すると、起動できました。まずはデバイスマネージャを見てみます…と、「Consumer IR Device」に「!」マークがついています。
IRですから、赤外線通信の何かでしょうか。これを無効にして再起動すると、無事起動できました。

その他には一見して異常は見られませんでした。
Windows10へのアップグレード、なかなか一筋縄ではいかないようです。
元のOSに戻すことに失敗する場合もあります。アップグレード前には事前のバックアップをとりましょう。
難しいようであればプロに頼むのも一つの手です。