デスクトップパソコンの電源を入れたら、電源ランプはつくけども画面には何も映らない、とのご依頼です。

聞けば数日前から調子が悪く、再起動すると画面が映っていたが、今日はどうやっても画面に何も映らない、とのことです。

こういう場合はHDDが深刻な状態に陥っている場合があります。起動に失敗したけど再起動したらいけていた。それがだんだん失敗する率が増えていって、とうとうまったく起動できなくなってお声がかかる、という場合なのですが、ここまで行くと多くの場合はHDD内のデータにはまったくアクセスできない場合が少なくありません。

せめて基盤の故障であればデータは救い出せるのですが・・・

さて、現場に到着してさっそく電源オン、電源ランプがついて、HDDランプも盛んに点滅しています。画面には確かに何も映ってはいませんが、カンですが、本体は正常に動いているように見受けられます。

ケーブルが抜けているとか・・・?

とモニター側のケーブルを一度抜いて挿してみると、あ、映った!

なんだ、ケーブルの差し込みが甘くなっていたのか、と思った瞬間、消えました。

もう一度ケーブルを抜いて差し込んでみますが、映りません。

なんだこれは、とパソコン側とモニター側、両方ケーブルを抜き、しっかり挿しなおします。

映った! 消えた・・・

一瞬、映りますが一秒も経たずに消えてしまいます。

もしかして、とモニターのメニューを表示させるボタンを押してみますが、映りません。

いや、よ~~~く見ると、映っています。斜め下から、照明の明かりが良く当たるようにして見るとかすかに・・・

これでわかりました。パソコンの故障ではなくモニターの故障、バックライトに電源を供給する回路のコンデンサの故障でしょう。

液晶モニターは簡単に言うと通す光の色を決める層とその後ろの白く光る層でできています。後ろの白く光る層は常に同じ明るさで光っていないとちらちらしてとても見にくくいモニターになってしまいますから、安定した電気の供給が欠かせません。それに役立つのがコンデンサです。

電気のため池のような働きをして、たとえ入ってくる電気が不安定でもコンデンサが受け止めて安定して流してくれます。ところが何年も使っているうちに働きが衰えて、電気のため池だったのが電気の水たまり程度になってしまい、パソコンとモニターがつながって光る層が点いた瞬間、ちゅっと電気が吸い取られて空っぽに。電気が切れたらもう光りません。

同じぐらいの大きさのモニターと交換すればあっさり画面は映り解決、パソコンにはなにも問題ありませんでした。