らくらく委託販売管理で販売時の価格から原価を計算するように設定できるようになりました。
通常、委託販売では仕入先と取り交わした価格表に基づいて販売を行い、商品の価格は一定です。
このように、仕入先と取り交わした価格表に基づいて原価を計算する場合はスマレジ商品マスタに価格表の価格と原価を設定し、本設定は「スマレジ商品マスタの価格」で運用します。
一方生鮮食品などで商品登録は一つでも重さや大きさで価格にばらつきがある場合にはオープン価格設定やNON-PLUバーコードを利用することがあります。同じ商品マスタ登録でも価格にばらつきがあり、それに伴って原価も変動する場合は「販売時の価格」を選択し、委託販売条件の設定で「らくらく委託販売管理で自動計算する」で運用することで対応できます。
設定の組み合わせによる原価の計算の違い
「原価計算の元となる商品価格」設定は委託販売判定条件の原価計算方法が「らくらく委託販売管理で自動計算する(仕入れ先の掛け率で計算)」「らくらく委託販売管理で自動計算する(掛け率を指定する)」の場合に原価に影響します。また、「販売時の価格」に設定した場合の原価計算の根拠は値引き・割引き前の価格を対象とします。
「スマレジ商品マスタの価格」の場合
スマレジ商品マスタの価格 = 220円 スマレジ商品マスタの原価 = 75円 実際の販売価格 = 110円
委託販売判定条件の設定が「スマレジの原価を引用」の場合
原価は75円です。
委託販売判定条件の設定が「らくらく委託販売管理で自動計算する」の場合
掛け率が80%の場合、原価は160円です(220 ÷ 1.1 × 0.8)。
「販売時の価格」の場合
スマレジ商品マスタの価格 = 220円 スマレジ商品マスタの原価 = 75円 実際の販売価格 = 110円
委託販売判定条件の設定が「スマレジの原価を引用」の場合
原価は75円です。実際の販売価格には影響されません。
委託販売判定条件の設定が「らくらく委託販売管理で自動計算する」の場合
掛け率が80%の場合、原価は80円です(110 ÷ 1.1 × 0.8)。
※値引き・割引きは無視します。
スマレジ商品マスタの価格 = 220円 スマレジ商品マスタの原価 = 75円 値引き = 110円 実際の販売価格 = 220-110=110円
委託販売判定条件の設定が「スマレジの原価を引用」の場合
原価は75円です。実際の販売価格には影響されません。
委託販売判定条件の設定が「らくらく委託販売管理で自動計算する」の場合
掛け率が80%の場合、原価は160円です(220 ÷ 1.1 × 0.8)。値引きの110円は考慮しません。